2013年4月23日火曜日

松本市・波田地区消費者講座

4月13日(土)に長野県松本市の波田公民館で「波田地区消費者講座」は開催されました。
講座は、同市松原地区が不要陶磁食器の回収(市民回収)を6月からスタートするのにあわせ、“リサイクル可能なものとそうでないものの分別”がテーマとなりました。
 
前座として、GL21の長谷川が各地の食器リサイクルの取り組みを紹介。不要食器を回収するだけでなくまだ使えるモノは「リユース陶器市」を催して(販売、無料の場合も)、その売り上げを被災地支援や地域の自然環境保全に役立てている取り組みや、回収活動がどれぐらいゴミ削減に貢献しているかの定量的データの把握、また回収活動がコミュニティビジネスとして成り立つ可能性などについて現況をお話しました。

約30人の参加者を前に、回収の際の分別を具体的に解説する
土岐市の山津製陶 高橋さん。
会場には、松本市波田・松原地区のほか、主催者の呼びかけに
よって遠く白馬村、池田町からも参加していただけました。
 
本題である「分別」についてはGL21PJ,に参加する山津製陶㈱の高橋さんから、市民が持ち寄った現物や回収の際に戸惑う具体物を前に、一つづつ丁寧に回収の可否について解説がありました。
後半は、回収物の受け取りをおこなっている神明リフラックス㈱の宮地さんも加わり、約30人の参加者との質疑応答。
 
すり鉢は可能かどうか、高橋さんはすり鉢の中には食器として使われるものもあり、食器であれば回収可能との答弁、その他海外生産のものはどうか、お土産で買ってきたものはどうか、趣味の陶芸作品はどうか、汚れたものはどうか・・・・・などなど、質問は多岐にわたり、今後松本ルールを検討し、6月の回収に臨むことになりました。
 
陶磁器・焼き物は、食器、調理具、容器、花器・置物に大別でき、回収可能なものは改めて「食器」であること、また食器であれば食品衛生法の縛りを受け、安全性の面からも安心できるものであるとの意思統一が本講座ではかられたように感じました。
 
参加者や講師が持ち寄った、分別の際に戸惑う
食器?調理器?容器?置物?・・・・・を前に、
高橋さん大奮闘でした。


2013年4月6日土曜日

再生陶器で新商品開発、学生のアイデアに学ぶ | リセッ友の会


瀬戸焼等のリサイクル食器“Re瀬ッ戸(リセット)”を面白いと感じ、これからの地場産業のあり方と捉え、南山大学総合政策部瀬戸キャンパスの学生19人が自らのアイデアで商品開発を行っています。

3月のGL21例会ではこの取組みの中心になっている土岐市出身の加藤君に参加してもらい、自然派系の若い女性をターゲットに開発を行った様々な陶磁器のリサイクル商品について話してもらいました。昨今の産地経済が低迷するなか、GL21参画企業に新たなリサイクル目線が発見できればと思い企画したものです。
また例会には、愛知県立芸術大学で陶磁器を専攻する学生2人にも参加願い、ともに議論に加わってもらいました。
 
陶磁器のリサイクル商品を開発するのは同部の石川教授の3年生ゼミ有志でつくる「リセット友の会」の19人。資源循環型経済に絡めたまちづくりを学ぶゼミでリセットの存在を知り、「環境に配慮したエコ陶器は可能性がある。普及させるべきでは」と考え、昨年6月に「リセッ友の会」を発足させ、リセットの関係者や市内の陶芸家らと共同開発を進めました。開発費は瀬戸市の大学コンソーシアムせとの補助金を受け、事業費90万円のうち3分の2は学生らが実体経済を学ぶ一環として製作費を負担。

開発した商品は“あなたの心を癒すおともになりたい”というイメージで「緒-Tomo(おとも)」というブランドをつくり、たまご型アロマグッズ、インテリアとしても楽しめる時計、花のモチーフのピアスなど、癒し系雑貨9種類を完成している。販売は名古屋市内のイベント、ネット、委託店舗等で販売し、売り上げは制作費を除く全額を東日本大震災の復興支援にあてています

若い人たちの目にかなった陶磁器リサイクル! 

我々にも自信と展望を与えてもらったような気がします。


詳しくは、http://resettomonokai.jimdo.com/
写真:中日新聞より(2012.10.19)