2013年10月31日木曜日

土岐織部ライオンズクラブ&土岐市生活学校

 
恒例になった土岐織部ライオンズクラブと土岐市生活学校のコラボによる使用済み食器の回収が1019日(土)の9:3011:00まで土岐市役所の駐車場で開催されました。

今回は、食器の色が比較的“白いもの”と“そうでないもの”の分別が実験的に実施されました。

これは、美濃焼の製造販売に係る事業者のニーズに応えたもので、再生材料(セルベン)の価値を少しでも上げて食器リサイクルの普及を促そうと計画したものです。

“白いもの”が多く配合されれば再生された食器も白くなります。“そうでないもの”は土物食器やその他で活用をはかることができます。

実験では“白いもの”と“そうでないもの”がくっきり分かれましたが、量的には圧倒的に“そうでないもの”が多い結果になりました。バランスを取るためにはもう少し“白さ”の基準を甘くして“白いもの”の量を増やした方がよさそうに感じられます。

実際の現場でのこの分別は大きな負担になると思います。今は実験段階、できるものか否か、一度お試しいただきご意見を頂ければ幸いです。
 
今回は約1トンの使用済み食器が回収されました。
 
分別した白いもの。
もう少し絵や色が付いたものも加えられそうです。

2013年10月19日土曜日

大阪府“初”!河内長野市で使用済食器の行政回収が始まっています。


河内長野市では平成254月から、陶磁器製とガラス製の食器の回収がスタートしています。これで市町村が行う陶磁器製食器の回収は全国で19市町村・17ケ所になります(試行や食器外リサイクル含む)。

 河内長野市の取組みは、回収した食器の中で、まだ使えるものは新たに使っていただける方に無料で使ってもらう「もったいない市」(リユースの取組み)が二ケ月に1回開催され、そして割れたり、壊れたりした食器は再生食器(Re-食器)などの原材料としてリサイクルされています。

 回収方法は、市役所1階市民サロンで開催される「もったいない市」への持ち込みと、資源選別作業所への持ち込みの二通りあります。持ち込みできる人は河内長野市民で、陶磁器製とガラス製の食器のみが回収対象です。市では、食器以外のものを持ち込まない、汚れているものはしっかり洗って持ち込むなどの協力を呼び掛けています。
(詳細は↓)
http://www.city.kawachinagano.lg.jp/cases/gomi_recycle/1364952948068.html

 お問合せ:河内長野市役所 環境共生部 環境衛生課
電話:0721-53-1111
E-mail
kankyoueisei@city.kawachinagano.lg.jp



2013年10月11日金曜日

再生材50%配合のRe-食器づくり~よいところ~


一昨年から、使用済み食器の粉砕物(再生材)を50%混ぜたリサイクル食器“Re-食器”の開発をすすめています。

従来のRe-食器は20%配合が主力、50%配合にすることは既存の釉薬が使えないなどの難しさもありますが、よいところも沢山。

例えば、50%配合は20%の2.5倍の資源循環率になります。今まで1個回収すれば5個のRe-食器を製造販売しなければならない状況でしたが、2個で済むことになります。

そして、50%配合にすると陶磁器を焼く温度を下げることができます。焼成温度は1150℃で済み、いままでより200℃近く下げることができ、伴ってガスの消費量や排出する温室効果ガスも最大で3割カットすることができます。資源循環に加えて、低炭素にも貢献する食器ということになります。

そして製品の強度アップにもつながります。ただし、素地(土)と釉薬の熱膨張率が適合する必要があり、ここに一つの難しさがあります。要は、素地と釉薬が仲の良い状態をいかにつくるかです。

低炭素で丈夫なリサイクル食器をめざして、今年度も二つの事業をGL21プロジェクトでは実施しています。

来年4月以降のお披露目にむけて頑張りたいと思います。ご期待下さい。


6月のインテリアライフスタイル展(東京ビッグサイト)に
Re50商品を出品した様子

食器リサイクルは使用者と消費者の連携があって成り立つ
活動です。