2010年11月29日月曜日

所沢市の使用済み食器の回収とリサイクル・・・その関連視察がありました


「所沢市」による資源化通知と適正処理の確認(視察)

所沢市の陶磁器のリサイクルは、すでに平成16年度から実施されており、年2回古着や古布と一緒に回収され、リユースできないものがリサイクルのために美濃焼の産地に運ばれてきます。また、回収量についても年間15トン程度と他の自治体に比較すると多く、“食器がリサイクルできる”ということが市民全体に浸透していることが伺えます。

写真  神明リフラックス㈱の食器専用の粉砕機
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例年のように、資源循環推進課の担当者様が美濃焼の産地へこられ、“分別が徹底された陶磁器
製の食器を再資源化する”ことを土岐市環境課へ報告されるとともに、運ばれてきた食器が、適正に処理されているかの確認を行うため、神明リフラックス(株) 、ヤマカ陶料(株)、 山津製陶(株)を訪問されました。
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現在、神明リフラックス㈱で受け入れている行政回収は8ヶ所、市民団体による回収が6ヶ所ですが、近く行政回収が3ヶ所加わり、食器リサイクルの「環」が広がりつつあります。

所沢市http://www.city.tokorozawa.saitama.jp/kurashi/gomi/recycling/haitai_20081107213757073/index.html



投稿者 グリーンライフ21宮地

2010年11月9日火曜日

日本ワンディッシュエイド協会 電車内放送(お知らせ)

       スイーツカップのリユース&リサイクル

 GL21プロジェクトのパートナーのNPO法人日本ワンディッシュエイド協会からのお知らせです。
 この11月8日から1週間、JR東日本トレインチャンネルの「暮らしのエコナビ」番組にて放送されています(後援:パナソニック)。山手線、中央線、京浜東北線、東急沿線及びJR西日本(Westビジョン)が放送場所です。機会ある方はぜひご高覧ください。放送を通じて、ますます陶磁食器の環境配慮やリサイクルが社会に浸透することを大きく期待です。

 パナソニックのホームページにも半年間掲載されています。

 NPO法人日本ワンディッシュエイド協会















 

2010年11月1日月曜日

10.20 セラミックスイノベーションフォーラム~陶磁器産地サミット~が開催されました。


10月20日と21日の両日、多治見市のセラミックパークMINOで全国の陶磁器産地が集う「陶磁器サミット」が開催されました。主催は(財)岐阜県研究開発財団・都市エリア事業推進室。文部科学省地域イノベーションクラスタープログラム(都市エリア型)の一貫として開催されたもの。初日は、特別講演のあと、全国の主要な陶磁器産地の業界代表11人が集い、環境にかかわる取り組みや産地状況について報告があり、あわせて情報交換の場〔交流会〕や〔展示会〕も設けられました。 
 2日目は、都市エリア型事業で研究された成果の発表、名古屋工業大学や名古屋大学、産業総合研究所などなどから新しいセラミック開発について順次発表があり、午後は基調講演、つづいてパネルディスカッション。パネルディスカッションでは全国の陶磁器産地の公設試験研究機関から環境配慮にかかわる多彩な研究発表があり、岐阜県セラミックス研究所からはGL21参画企業が深くかかわった「環境負荷低減型陶磁食器の開発」について発表がありました。環境配慮の視点から全国の陶磁器産地が集うイベントは当然国内初、世界的にみても例ないのではないかと思われます。


■■■■■■岐阜県セラミックス研究所による「環境負荷低減型陶磁器食器の開発」の成果発表

 50%以上の再生材(セルベン)配合によるリサイクル陶土の研究成果を岐阜県セラミックス研究所の水野所長が発表。3年近い研究の成果は、50%配合の実現、従来食器より高い製品強度の実現、かつ製造時の焼成にかかるCO2排出量を最大33%削減するという画期的なもの。循環型社会と低炭素社会の双方に対応した陶磁器づくりとしてGL21プロジェクトの奮起を期待したいところです。

□□□□□ 下:1150℃という低温で焼かれた酸化焼成と還元焼成のサンプル


■■■■■陶磁器産地サミットの2日目、「環境にやさしい次世代セラミックスの目指す方向についてをテーマに、全国10産地の公設試験研究機関から環境配慮にかかわる研究発表ならびに意見交換がありました。
 GL21プロジェクトに直結する発表として、前述の岐阜県セラミックス研究所の「環境負荷低減型の陶磁器食器の開発」はここでで発表されたものです。


■■■■■■展示会では、10府県にまたがる陶磁器産地や公設試験試験研究機関・大学などが行う環境調和型のセラミックス製品開発に関する製品や技術が紹介されました。リサイクル、低温焼結磁器、環境浄化、顔料・絵具など分野は多彩な発表です。



■■■■■愛知工業大学と土岐市立陶磁器試験場の「低温焼結磁器の開発」のプレゼンテーション。

 2日目の研究発表で、1000℃以下で緻密に焼結する磁器について報告があり、その試作品の展示では950℃で焼成された酸化磁器のような白い食器などが紹介されました。大幅な焼成時のエネルギー削減が期待できます。



■■■■■■茨城県の笠間焼の出展では・・・

 「かさましこ再生土の会」の取り組み等が紹介されました。
 写真は、(右)近藤文さんの飴釉を使ったプレートと碗、(左下)小堤晶子さんの時計のあるインテリア作品、(右下)桑原哲夫さんの清楚なマット調のプレートとボールの作品が紹介されていました。いずれも身近な生活用品の工房デザインとして味わい深い作品です。